わかりやすい格言を紹介しておこう。
何事をなすにも、正しい方法と間違った方法があるという格言だ。
たとえば、毎日8時間シュートの練習をしたとしよう。
もし、この場合、間違った技術で練習を続けていたとしたら、
間違った技術でシュートする名人になるだけだ。
マイケル・ジョーダン
NBA公式サイトでは「史上最高のバスケットボール選手」と述べられるとともに、その実績からバスケットボールの神様とも評される。
正しい勉強法を知る、正しい努力じゃあないと結果は出ない
勝つトレーダーと負けるトレーダーを分離する基本的な特徴は取引戦略があるかどうか
どの分野でもプロとアマチュアが存在する。
アマチュアだって向上のための努力をしないわけではない。が、面白さを追求するという方向に行きがちである。
趣味的要素を排除すればだれでも上手になれる。
しかし、考え違いがあるから事は複雑になってくる。どれが趣味的なのか、という問題である。
アマチュアの勉強や努力は趣味的に片寄るから、労多くして効少なし、なのだが、では、実行していることのどの部分がどう趣味的なのかを指摘しても、考え方が違うから納得しない。
すると、考え方を変えなければならないことになる。
いわゆる「洗脳」であるが、これは自覚しないかぎり他人からいくら説得されても、どうしても洗脳されない。
自説に固執するのが安心だし、それが正しいと信じているからである。
かくして、下手は万年下手のまま堂々めぐりであり、十年一日の如く、碁で言えばザル碁、将棋ではヘボ将棋のまま、ということになってくる。
上達した人、上手な人は、こういう作業をしている、こういう売買をやっている、と実物を見せても、間違った筋道にのめり込んでいる頭で判断するのだから理解できない、ということになる。
他の多くの分野においても、どうすれば上達するか(成果をあげられるか)が長い間に研究されて基本的な方法が決まっている。
たとえば、碁でも、ゴルフでも「はじめは独学でやらずにプロについたほうがよい。筋道がわかるからとりあえずあとあと伸びる」といわれているのがそれである。
すなわち、
考え方をしっかりさせる
技術の基本を植えつけることである。
そのためには、元に戻るが、どうしても、本人の自覚が必要である。
努力する気があるのだから、自覚さえすれば、本筋の方向に行けるからである。
間違った筋道ではいくら努力しても花は咲かない。努力が実るのは正しい道筋を行ってこそである。
その正しい道筋(考え方と努力の方法)をアマチュアに納得させるのは甚だ困難である。
引用書籍 株式投資実践論 林輝太郎、板垣浩著